手元供養のやり方・手順は?
気をつけておくべき注意点や方法を解説

手元供養のやり方・手順は?気をつけておくべき注意点や方法を解説

手元供養とは、故人の遺骨を自宅で保管したり、加工してアクセサリーにしたりする供養方法です。

故人を身近に感じながら供養できることや、費用負担を軽減できることなどのメリットがあり、近年注目されています。

しかし、手元供養は比較的新しい供養方法のため、やり方や手順がよく分からない方も多いでしょう。

本記事では、手元供養の方法や手順、注意点について詳しく解説します。
最後まで読むことで、手元供養の流れを理解し、スムーズに手続きを進められるようになります。

手元供養のやり方・手順

一般的な手元供養のやり方・手順はこちらです。

  1. 家族や親族の理解を得る
  2. 手元供養する遺骨の量を選択する
  3. 安置場所を決める
  4. 手元供養品を選択する

それぞれの順序に沿って見ていきましょう。

1.家族や親族の理解を得る

手元供養に限った話ではありませんが、供養方法を決める際は家族や親族の理解を得ることが重要です。

家族や親族が手元供養に対してよく理解しないまま手続きを進めてしまうと、のちほど重大なトラブルに発展するかもしれません。

まずは、手元供養で供養したいことを伝えましょう。

法律違反ではなく、故人が成仏できる供養方法であることが分かれば、理解を得られる可能性が高まります。

手元供養について話をする際は、下記記事で解説している話し方を参考にすると、誤解を解きやすくなります。

手元供養は良くないといわれる理由とは?誤解を解く話し方やメリットを解説

2.手元供養する遺骨の量を選択する

手元供養では、遺骨の一部を自宅等で保管・供養し、残りをほかの方法で供養するケースが多いです。

どのくらいの遺骨を自宅で供養するのかを決めましょう。

3.安置場所を決める

遺骨をどこに安置するのかを決めます。

リビングや寝室など、自分が供養しやすい場所がおすすめです。

また、遺骨の量によってはスペースをとる場合があります。

遺骨を安置しても不便にならない場所を選ぶとよいでしょう。

4.手元供養品を選択する

遺骨の量や安置場所を決めたあとは、手元供養品を選択します。

手元供養品の種類は多く、部屋になじむものやおしゃれに身に着けられるものなどがあります。

また価格帯も広いため、予算の範囲内で手元供養品を選ぶことも可能です。

好みや保管場所などを考慮して、後悔のない手元供養品を選択してください。

手元供養品の種類

近年では、さまざまな手元供養品が販売されています。

ここからは、代表的な手元供養品について解説していきます。

  • ミニ骨壺
  • ミニ仏壇
  • 遺骨ペンダント
  • プレート
  • オブジェ

ミニ骨壺

一般的な骨壺よりもコンパクトなサイズです。

置き場所をとらないので、保管スペースが狭い住居に住んでいる方でも問題なく安置できるでしょう。

また、ミニ骨壺よりもさらに小さな携帯型ミニ骨壺もあります。

携帯型ミニ骨壺は携帯できるようにポーチなどがついており、簡単に持ち運びができるようになっています。

置き場所や用途に応じて、自分に合うミニ骨壺を選んでみてください。

ミニ仏壇

仏壇をコンパクトサイズにしたものがミニ仏壇です。

シンプルなものから伝統的なものまで、さまざまなタイプのミニ仏壇があります。

また、手のひらサイズのミニ仏壇もあり「仏壇を選びたいけどスペースがない」といった方も選べます。

遺骨ペンダント

大切な故人といつも一緒にいたい方に選ばれているのがアクセサリーです。

アクセサリーには遺骨リングや遺骨ブレスレットなどもありますが、特に人気が高いのは遺骨ペンダントです。

遺骨ペンダントはチャーム部分に遺骨を入れる仕組みになっており、おしゃれなデザインが多いです。

普段使いできる手元供養品を選びたい方は、遺骨ペンダントなどのアクセサリーを選んでみましょう。

プレート

故人の遺骨をプレートにして供養します。

プレートには生前の氏名やメッセージなどを刻印して、故人を偲びます。

プレートに遺骨が含まれているようには見えないため、リビングなどの来客がある場所に飾っても違和感はありません。

オブジェ

ガラスや陶器などに遺骨を含めて加工したものがオブジェです。

デザイン性の高いオブジェが多く、おしゃれに部屋を飾りながら供養ができます。

ただし、一見しただけでは遺骨が含まれていることが分かりません。

誤って廃棄しないように注意してください。

手元供養で知っておくべき2つの注意点

手元供養で知っておくべき注意点は、下記の2つです。

  • カビの発生に気をつける
  • 遺骨アクセサリーを外す際は適当な場所に置かない

それぞれの注意点について、順番に見ていきましょう。

カビの発生に気をつける

ミニ骨壺を選択して自宅保管する場合、保管場所に注意が必要です。

高温多湿の場所にミニ骨壺を安置してしまうと、カビが発生する可能性が高くなります。

お風呂場の近くやクローゼット内などに安置することは避け、直射日光が当たらない風通しのよい場所を選びましょう。

また、しっかりと密閉できるミニ骨壺を選ぶことで、カビ対策となります。

遺骨アクセサリーを外す際は適当な場所に置かない

遺骨ペンダントや遺骨リングなどを肌身離さず付けている方も多いでしょう。

もし、健康診断や温泉などで遺骨アクセサリーを外す際は、ポケットの中にそのまま入れるのはおすすめしません。

遺骨アクセサリーは小さいため、紛失しやすいです。

遺骨アクセサリーを外す際は、事前に決めておいた場所に置くようにすると紛失リスクを下げられます。

また、外出先で外すことが決まっているときは、外出前に外しておくと安心です。

まとめ:手元供養のやり方を理解してスムーズに手続きを進めましょう

一般的な手元供養のやり方は、下記の4つの順序で進めます。

  1. 家族や親族の理解を得る
  2. 手元供養する遺骨の量を選択する
  3. 安置場所を決める
  4. 手元供養品を選択する

手元供養にはカビの発生に気をつける、遺骨アクセサリーを外す際は適当な場所に置かないといった注意点があるので、事前に確認しておきましょう。

手元供養品にはミニ骨壺や遺骨ペンダントなど、多くの種類があります。

手元供養のやり方や手元供養品の種類などを理解したうえで、適切に故人を供養しましょう。