
手元供養を行う際には、さまざまな手元供養品を選ぶ必要があります。
手元供養品のひとつである骨壺には多くの種類があり、なかなか選べないと迷ってしまうこともあるでしょう。
適切な手元供養の骨壺の選び方が分からないと、カビが生えてしまったり、遺骨が損壊してしまったりするリスクが高まります。
本記事では、手元供養の骨壺の選び方や種類、メンテナンス方法について解説していきます。
本記事を最後まで読むことで、遺骨をおさめるのに最適な手元供養の骨壺を選択して、きれいな状態で保管できるようになるでしょう。
手元供養の骨壺の選び方

手元供養の骨壺を選ぶ際は、下記の4つのポイントをチェックしましょう。
- 供養方法に合う骨壺を選ぶ
- 素材で選ぶ
- デザインで選ぶ
- 価格帯で選ぶ
供養方法に合う骨壺を選ぶ
どのくらいの遺骨を骨壺におさめるのかで、適切な大きさが異なります。
たとえば、すべての遺骨を手元供養する場合、西日本では5寸、東日本では7寸(大柄な方は8寸)が目安です。
自宅に安置するのであれば、居住スペースにおさまる大きさの骨壺を選ぶとよいでしょう。
素材で選ぶ
手元供養の骨壺で一般的なのは陶器製です。
そのほかには金属製や木製、ガラス製などの骨壺が販売されています。
素材によって特徴が異なるので、事前に調べてから骨壺を選ぶようにしましょう。
素材の特徴については後述します。
デザインで選ぶ
一般的な骨壺は白色で無地です。
しかし、手元供養の骨壺はデザインや色のバリエーションが豊富です。
オブジェのような華やかなデザインのものや、ピンク色や緑色などの色彩がきれいなものなどがあります。
故人が好きだったデザインや色の骨壺を選んでもよいですし、自分自身の好みのものを選択してもよいでしょう。
価格帯で選ぶ
手元供養の骨壺の価格帯は広く、数千円ほどで購入できるものから十数万円するものまであります。
手元供養の骨壺は大きさや素材、デザインなどによって価格が異なります。
予算内におさまる骨壺を探してみましょう。
手元供養の骨壺の種類

手元供養の骨壺の種類は非常に多く、さまざまな素材やデザインのものがあります。
ここからは、手元供養の骨壺のおすすめを4種類紹介していきます。
- 金属製の骨壺
- 木製の骨壺
- ネジ付きの骨壺
- 手のひらサイズのミニ骨壺
それぞれの特徴について解説していくので、自分に合う骨壺を選んでみてください。
金属製の骨壺
金属と聞くと、冷たいイメージを抱く方がいるかもしれません。
しかし、柔らかい雰囲気に仕上がっている骨壺が多く、冷たさを感じません。
金属製の骨壺は耐久性が高く、壊れにくい特徴があります。
重みのある金属製の骨壺であれば倒れにくいため、地震等が多い地域でも安心して利用できます。
木製の骨壺
木製の骨壺は温かみがある質感が特徴です。
また、金属製の骨壺よりも軽いので、遺骨をおさめても運びやすいです。
木は土に還る特性があり、そのまま埋葬することも可能です。
ただし、吸湿性が高いため、カビが発生しやすい点には注意が必要です。
ネジ付きの骨壺
ネジ付きの骨壺はしっかりと密閉できることから、カビ対策に有効です。
湿気から大切な遺骨を守れる点がメリットです。
また、骨壺が倒れたときも蓋が閉まっていることで、遺骨が出てしまう心配はありません。
さらに衝撃にも強いため、安心して手元供養ができるでしょう。
手のひらサイズのミニ骨壺
手のひらに乗せられるコンパクトなサイズの骨壺です。
仏壇や棚などに乗せやすく、さまざまな場所に安置できるのが特徴です。
また、サイズが小さいことから、外出時に携帯しやすい点がメリットです。
思い出の場所に一緒に旅行に行きたい方は、ミニ骨壺を検討してみるとよいでしょう。
手元供養の骨壺のメンテナンス方法

遺骨を骨壺におさめたあとは、適切なメンテナンスをおこなう必要があります。
メンテナンスを怠ってしまうと、カビが生えてしまう可能性が高まるので注意しましょう。
下記の3つの内容を把握・実践すると、遺骨をきれいな状態で保管できるようになります。
- 骨壺の安置場所
- 日々のメンテナンス方法
- カビが生えた際の対処法
骨壺の安置場所
カビを発生させないためには、適切な安置場所を選ぶことが重要です。
下記の条件に合う場所に安置するようにしましょう。
- 直射日光が当たらない
- 風通しがよい
- 湿度が低い
日々のメンテナンス方法
骨壺を安置していると、徐々にほこりが溜まります。
溜まったほこりは柔らかい布でふき取るだけで十分です。
湿気対策として乾燥材を使っている場合は、定期的に交換するようにしましょう。
カビが生えた際の対処法
もし遺骨にカビが生えてしまったときは、水洗いをして、丁寧に清潔な状態に戻しましょう。
まずは、骨壺から遺骨を取り出して水洗いします。
遺骨に付着しているカビが取れたら、天日干しをして乾燥させます。
自分で遺骨を洗うのに抵抗がある方は、専門業者に依頼する方法も有効です。
洗浄してカビを落としたあとは乾燥して、依頼者のもとに遺骨が返されます。
プランは専門業者によって異なるので、比較・検討してみてください。
手元供養の骨壷への納骨方法

手元供養の骨壷への納骨方法は、こちらの手順でおこないます。
- 1.手元供養で使用する骨壺を用意する
- 2.骨壺に入る量の遺骨を骨壺におさめる
- 3.蓋を閉める
遺骨は非常に脆いため、優しく作業するようにしましょう。
また、遺骨を直接手で触ることは避けてください。
ゴム手袋を着用して、短時間で作業を終わらせるようにしましょう。
手元供養のやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
手元供養のやり方・手順は?気をつけておくべき注意点や方法を解説
まとめ:手元供養の骨壺の選び方を把握して遺骨を大切に保管しましょう

手元供養の骨壺を選んだあとは、カビの発生に気をつけながらメンテナンスをおこないましょう。
ほこりが溜まったときは、柔らかい布でふき取ります。
また直射日光を避け、風通しのよい場所に骨壺を安置するようにしてください。
手元供養の選び方には、下記の4つがあります。
- 供養方法に合う骨壺を選ぶ
- 素材で選ぶ
- デザインで選ぶ
- 価格帯で選ぶ
手元供養の骨壺の選び方が分かれば、カビの発生をおさえつつ、遺骨をきれいな状態で保管できます。
本記事で解説した内容を参考にして、手元供養の骨壺を選んでみてはいかがでしょうか。