
ミニ骨壺は、手元供養を選んだ多くの方に支持されている手元供養品のひとつです。
しかし、ミニ骨壺には素材やサイズなどに違いがあり、どのように選べばよいのか分からないと悩む方も多いでしょう。
本記事では、ミニ骨壺の特徴や選び方、注意点などを解説していきます。
ミニ骨壺について詳しく知りたい方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ミニ骨壺とは

ミニ骨壺は、手元供養のために設計された小型骨壺です。
主に手元供養を目的として使われます。
ここからは、ミニ骨壺の特徴と選ばれる理由について深掘りしていきます。
- ミニ骨壺の特徴
- ミニ骨壺が選ばれる理由
ミニ骨壺の特徴
ミニ骨壺は名前のとおり非常にコンパクトで、片手で持てるサイズが主流です。
そのため、場所を選ばず置き場所に困らないのが魅力のひとつです。
またデザイン性にも優れており、和風・洋風・ナチュラルなど多彩なスタイルがそろっているため、リビングや寝室などのインテリアにも自然になじみます。
さらに密閉性に優れた構造や、遺骨の劣化を防ぐ加工が施されたミニ骨壺もあり、大切な遺骨を長期間安心して保管できるよう工夫されている点も魅力です。
ミニ骨壺が選ばれる理由
ミニ骨壺が支持されている理由のひとつは、遺族の「もっと身近に故人を感じていたい」という思いに応えられる点です。
家族と離れて暮らしていたり、遠方にお墓があったりするケースでも、ミニ骨壺があれば自宅で気軽に供養ができます。
特に仏壇がない住宅やマンション住まいの方でもスペースを取らず、日常生活の中に自然に取り入れられることも理由です。
さらにお墓の準備が整っていない場合や、納骨をすぐに行わない選択をした場合でも、一時的な保管場所として非常に便利です。
また、分骨して複数の家族で故人を偲ぶケースにも適しています。
中には、故人の好きだった色やモチーフをあしらったミニ骨壺をオーダーメイドで作成し、日常に溶け込ませている方もいます。
ミニ骨壺のサイズ

ミニ骨壺にはさまざまなサイズがありますが、一般的には高さ5cmから10cm程度、容量でいうと5ccから50ccほどのものが主流です。
遺骨をどれくらい保管したいかによって選ぶサイズが異なります。
一部だけを手元供養として残したい場合は小型サイズ、ある程度の遺骨をおさめたい方は中型サイズがおすすめです。
また、持ち歩く用途に適した手のひらサイズの極小骨壺も存在します。
ミニ骨壺の選び方

ミニ骨壺は見た目だけでなく、使い方や保管環境に応じて選ぶことが大切です。
ここからは、後悔しないミニ骨壺の選び方のポイントを4つ解説します。
- 素材で選ぶ
- サイズで選ぶ
- デザインで選ぶ
- 密閉性や機能性で選ぶ
素材で選ぶ
ミニ骨壺の素材には陶器やガラス、金属など多様な種類があります。
陶器やガラスはデザイン性が高く、見た目が美しい反面、落下や衝撃に弱いため取り扱いには注意が必要です。
ステンレスや真鍮などの金属製は耐久性と密閉性に優れており、長期間の保存に向いています。
天然木や大理石などの自然素材は、優しい風合いや手触りが魅力で、温もりを感じたい方におすすめです。
安置場所の湿度や日当たり、扱いやすさも考慮して素材を選ぶとよいでしょう。
サイズで選ぶ
ミニ骨壺には、高さ5cmから10cm程度の小型なものや大型なものなど、さまざまなサイズがあります。
遺骨を一部だけ保管したい場合は小型サイズで十分ですが、ある程度の量を収めたい場合は中型や大型サイズを選ぶと安心です。
また手のひらに収まるようなコンパクトなものは、仏壇がない家庭や省スペースにも対応しやすく、リビングや寝室にも置けます。
サイズが大きすぎると置き場所に困る可能性があるため、自宅の環境や用途に応じて最適な大きさのミニ骨壺を選びましょう。
デザインで選ぶ
近年のミニ骨壺は、一見しただけでは仏具に見えないようなデザインも増えています。
リビングや棚の上に置いても、違和感がありません。
故人の好きだった色やモチーフを取り入れたデザインを選ぶと、より想いを込めた供養が可能です。
また、シンプルで落ち着いた色合いのミニ骨壺はほかのインテリアとの調和もしやすく、家族全員が違和感なく受け入れやすいでしょう。
丸みのある形状は温かみを感じさせ、角張ったデザインはモダンな印象となります。
ご自身の感性や故人の個性に合う1点を見つけることが、心のこもった供養につながります。
密閉性や機能性で選ぶ
遺骨を安全に長期間保管するには、蓋の密閉性やパッキンの有無など、構造にも注目しましょう。
特に湿度が高い日本では、骨壺内部に湿気が侵入すると遺骨にカビが生えるリスクもあるため、密閉性が高いものを選ぶと安心です。
蓋がネジ式やパッキン付きのタイプは密閉性が高く、万が一の転倒時も中身がこぼれにくいです。
また、持ち運びやすさを重視するなら、軽量素材や専用ケース付きのものが適しています。
気密性や安全性も踏まえて、機能面でも納得のいくミニ骨壺を選びましょう。
ミニ骨壷を使用する際の注意点

ミニ骨壺はコンパクトサイズで供養場所に困らない点などの魅力がありますが、いくつかの注意点も存在します。
大切な遺骨を適切に保管するためにも、使用時に気をつけるべき注意点を把握しておきましょう。
- 遺骨を丁寧に取り扱う
- 蓋は必ず密閉する
- 安定した風通しのよい場所に安置する
- 定期的にほこりを除去する
- 持ち運ぶ際は緩衝材などを使う
遺骨を丁寧に取り扱う
ミニ骨壷に遺骨をおさめる際は、清潔な手袋を着用し、乾燥した場所で作業をおこなうことが大切です。
スプーンなどを使って、遺骨をやさしく取り扱いましょう。
また、遺骨のこぼれやほこりなどの混入を防ぐために、あらかじめ作業スペースに新聞紙や清潔な布を敷くなどの準備も忘れずにおこなってください。
蓋は必ず密閉する
ミニ骨壺は蓋の閉まり具合や密閉性が重要です。
ネジ式やパッキン付きの蓋でしっかりと密閉しておくと、空気中の湿気やほこりの侵入を防げます。
遺骨は非常に繊細で、水分を含むと変色やカビの原因になることがあるため、湿気対策は欠かせません。
防湿剤を中に入れたり、シリカゲルを同封したりといった方法も効果的です。
また、金属製のミニ骨壷は内部が冷えやすいため、外気との温度差にも注意が必要です。
天気がよく湿度が低いときに蓋を開け、換気をすることでカビの発生を抑制できます。
安定した風通しのよい場所に安置する
ミニ骨壷は基本的に自宅の中で使用されるため、家族が落ち着いて手を合わせられる場所に置くのが理想です。
リビングや寝室など、日常生活に自然に溶け込む場所が選ばれています。
ただし、直射日光が当たる窓際や、湿気が多いキッチン・浴室の近くは避けましょう。
温度や湿度の変化が少ない場所に置くことで、遺骨の劣化やカビの発生を防げます。
また、地震などの予期せぬ事態に備えて、倒れにくく安定感のある場所を選ぶことも大切です。
滑り止めシートを下に敷けば倒れにくくなるので、ひと工夫してみましょう。
定期的にほこりを除去する
ミニ骨壺を長期間安置していると、少しずつほこりがたまります。
たまったほこりは柔らかい布でふき取るだけで十分です。
持ち運ぶ際は緩衝材などを使う
引っ越しや旅行などでミニ骨壷を持ち運ぶ際は、振動や衝撃から守る工夫が必要です。
専用の骨壷ケースや、内部にクッション性のある箱を使用するのが望ましいです。
ミニ骨壺をタオルや緩衝材などで包み、動かないよう固定しましょう。
移動先でふたたび安置する際も、水平で安全な場所を選び、通常通りの保管ルールを守りましょう。
ミニ骨壺の購入先

ミニ骨壺は、実店舗やオンラインショップなどで購入できます。
仏具専門店では実物を手に取りながら選べるメリットがあり、専門スタッフのアドバイスも受けられるため、ミニ骨壺の購入がはじめての方にも安心です。
一方、オンラインショップではデザインや素材の選択肢が豊富なので、レビューや口コミを参考にしながら選べる利点があります。
ただし、オンラインショップで購入する場合は、現物を確認できません。
サイズや素材、密閉性などの仕様をしっかり確認し、信頼できる販売元を選ぶことが大切です。
まとめ:サイズや用途などを確認したうえで適切なミニ骨壺を選びましょう

ミニ骨壺は、現代のライフスタイルや価値観に寄り添った手元供養の方法として、多くの方に支持されています。
小さなサイズながらも故人を身近に感じられ、心の支えとして日々をともにできる存在です。
ミニ骨壺には素材やデザイン、サイズなど多彩な選択肢があるため、自分や家族の想いに合う1点を見つけてみましょう。